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CSRへの対応

顧問 青島 靖次

牛乳容器識別性向上への取り組み -2-

平成13年3月29日に社団法人全国牛乳普及協会海野会長から送付された資料は以下のようなものであった。

牛乳容器識別性向上モデル推進事業の検討結果概要
目 的

視覚障がい者、高齢者等が容易に牛乳の容器を識別できるよう、農林水産省畜産局等の指導の下、平成11年度に乳業団体・紙容器メーカー団体等の委員及びその団体が推薦する特別委員(委員名簿後記)による本検討会を発足させ、モデル推進事業の実施方法等の検討・準備を行うものとする。  平成12年度から一部試行的に牛乳パックの上部に「切欠き」を施した牛乳を流通させ、視覚障がい者及び一般消費者の「牛乳切欠き容器」の普及定着の必要性等を調査するとともに、平成13年度からの牛乳切欠き容器の本格流通に向けた実施手法等について検討・提言を行うものとする。

牛乳容器識別性向上モデル推進事業検討会の検討結果
(1)これまでの経緯

1)視覚障がい者団体の要請を受け、平成5年度以降、農林水産省食品流通局及び畜産局において、食品へのアクセス改善をはかるための各種調査や検討会を実施し、その中で、紙容器飲料、特に[牛乳]の識別について要望が強いことが明らかとなった。
2)これを受け、畜産局では、@牛乳の識別方法の検討、A識別加工機器の導入、B[切欠き]による識別を施した牛乳紙容器の実験的供給を目的とした「牛乳容器識別性モデル推進事業」を平成11〜12年度の2年間、実施することとした。
  その間、検討会は平成11年度2回(12月、12年3月)、平成12年度2回(9月、12月)開催した。
 3)識別加工を施した「牛乳切欠き容器」の流通は、本事業の円滑な推進を図る観点から(社)全国農協乳業協会の会員14社に限り、流通先も協力の得られる生活協同組合に限定して実施した。この時の切欠きは、牛乳の充填後、新たに設置した「切欠き機械」で半径R2.5oの切欠きを施す方法で行った。

(2)牛乳容器識別性向上モデル推進事業の総括
1)平成12年5月以降モデル的に流通させた「牛乳切欠き容器」について、平成12年8〜10月にかけて視覚障がい者の方や生協利用者を対象としてアンケートを実施したところ、切欠きを施すことについては概ね好意的な回答であり、識別についてもほぼ問題なく行えるという結果が得られた。
2)また、牛乳の製造ラインに「切欠き機械」を設置して切欠きを施す方法ではなく、「牛乳切欠き(半径R6.5o)」を紙パックメーカーが予め施すための日本テトラパック(株)が開発した製造ライン上の機械を、それぞれの容器メーカーが当面最低台数(当該牛乳容器全体数量の1/3程度の供給可能な台数)早期に設置する見通しとなった。
3)その他、この間、通商産業省において、「高齢者・障がい者配慮設計指針―包装・容器」として、飲料用紙パックに施す切欠きがJIS規格として定められた。

(3)牛乳容器の「切欠き」実施基準緯
平成13年度から乳業者の自主的な判断により「切欠き」が本格的に実施されるが、その実施基準は次の通りとする。
1) 対象商品・・・種類別「牛乳」のみとする。
2)識別方法・・・半円形又は扇状の「切欠き」は1個とする。
3)識別企画・位地・・・「切欠き」の半径Rは2.5mm又は6.5mmとし、開口部の反対側とする。
4)対象容器・・・500ml以上の家庭用パック(屋根型紙容器)とする。

識別規格及び切欠き位置図

これに基づき以下の推進事業検討会が開催された。

平成13年7月12日:第1回推進事業検討会
1) 平成13年度牛乳容器識別性向上推進事業の概要について
 (社)全国牛乳普及協会は、牛乳容器の識別性の向上を図るため、視覚障がい者、高齢者等が容易に牛乳容器を識別できるよう、(社)日本乳業協会が切欠き機械を取得し、牛乳容器メーカーにリースするとともに、牛乳切欠き容器の普及を円滑にする事業を実施する。
2)牛乳容器メーカーの切欠き機械設置・テスト実施状況等について
 当該機械設置台数及びテスト実施時期等は以下の通りであった。

日本製紙 3台 平成13年5月15日
日本テトラパック 3台 平成13年5月1日〜10月1日
IPI 1台 平成13年12月1日
大日本印刷 1台 平成13年6月1日
北越パッケージ 1台 平成13年7月1日
東京製紙 1台 平成13年7月1日

3)本格実施に伴う牛乳切欠き容器の普及宣伝方法について。
テスト結果を見定めて早急に進めるものとし、但し本格実施については乳業メーカー及び容易メーカーの当該容器の資材在庫との関係を考慮し次回に検討することになった。

平成13年9月4日:第2回推進事業検討会
)牛乳容器メーカーの切欠き、テスト実施状況の確認について
 日本乳業協会並びに全国乳栓容器協会より報告があった
○充填機ごとテスト シール問題なし
○輸送試験 1,000キロ以上 問題なし
○紙粉関係 各メーカー単位で検査問題なし
○ズレ関係 問題なし
   各テストに関しては、特段の問題点はなかった。
2)牛乳容器」の切欠きに関する加工食品品質表示基準の検討状況
牛乳パックに切欠きを施す場合の対象となる牛乳の範囲、切欠きの数及び位置等を定め、牛乳以外の屋根型紙パック容器に同様の切欠きを施すことを禁止するため、加工食品品質表示基準の一部改正を9月4日のJAS調査会で審議、了解を得られれば9月中に告示、その1週間後に適用予定。
主なスケジュール(予定含む)

JAS調査会部会で了承 2月22日
パブリックコメント募集 4月25日〜5月24日
WTO通報 6月22日〜8月21日
JAS調査会 9月4日
告示 9月下旬(予定)
適用 告示後1週間後(予定)

3)各乳業団体から会員乳業者及び量販店等への周知方法について
 @本格実施開始時期:平成13年12月3日(月)以降より順次店頭陳列開始及び実施推奨決議
 A各乳業団体から会員乳業者へ機関紙等での周知期間:9月末までの早期周知
 周知内容:本格実施開始時期、切り欠き実施基準及び方法、牛乳容器メーカーへ発注等
 B日本乳業協会等から会員へ文書通知及びホームページ開設:同年9月中旬
 C業界紙等への公表:同年9月17日頃
 D量販店・CVS団体への情報提供による協力依頼及び機関紙等による加盟チェーンへの周知
 E統一普及宣伝物の発注・発送に関する
問い合わせ先:9月13日頃決定・直後開設
以上を決定して進行する。
4)統一宣伝材料の制作・受注・発送事業
統一宣伝材料のデザインから種類原案作成を早急に事務局でまとめて、会議に提案する。
上記審議した結果で、後日、関係乳業団体事務局関係者と協議を経て全国乳業3団体から通知文を発信することにした。
また、POP類のキャッチコピーは関係者と相談、下記の合意を得て校正を終了した。

1, 「切欠き」本格実施開始時期
 平成13年12月3日(月曜日)以降順次店頭陳列を開始する
2, 「切欠き」の本格実施に関する関連情報を会員に行った団体
 (社)日本乳業協会、(社)全国農協乳業協会、全国乳業協同組合連合会の3団体
3, 本格実施に関する関連情報の内容

本格実施に関する関連情報の内容

4, ショーカードのキャッチコピー

ショーカードのキャッチコピー ショーカードのキャッチコピー

平成13年11月16日:第3回推進事業検討会
(1)牛乳切欠き容器の関係団体及び関係委員等の本格準備状況について
各乳業団体等から各乳業者等への本格実施開始時期等周知状況が報告された。
一例として、日本乳業協会 ⇔ 都道府県協会(開始時期と実施予定調査)
(2)視覚障がい者及び一般消費者等への周知について
視覚障がい者用には(財)すこやか食生活協会を主に、点字付きPOPによる切欠き実施ルールに伴う周知
農水省よりのプレスリリースによる、「牛乳パックの識別性向上手法(切欠き)の導入について」に伴う周知をはじめ、日本スーパーマーケット協会並びに関連団体にPOPによる協力を要請。周知をはかる。
(3)「切欠き容器」導入意向調査結果、機械の検収結果
(社)日本乳業協会は、牛乳容器識別性向上推進事業参加意向調査を、平成13年10月に実施し、同会員598会員より339会員の回答を得た。
その結果導入事業所は212事業所で回答をいただいた62.5%の導入意向がある結果になった。
切欠き機械の検収結果は、以下の9台の検収を終了した。
北越パッケージ(株)、石岡加工(株)、十條セントラル(株)2台、東京製紙(株)、御殿場テトラパック(株)2台、大日本印刷(株)。
(4)牛乳切欠き容器の今後の普及等について
大手乳業3社をはじめ、全国の乳業メーカーは、12月3日より同月中旬までに、各社の当該主要商品は順次実施されることが報告された。

以上の報告を以って、平成13年度「推進事業検討会」については終了した。
本事業に係わった方々の名簿は以下の通り。

◆牛乳容器識別性向上モデル推進事業検討会各委員名簿◆

牛乳容器識別性向上モデル推進事業検討会各委員名簿
牛乳容器識別性向上モデル推進事業検討会各委員名簿
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